多可町教育委員会

5歳児教育共通カリキュラムの作成に取りかかります

 5歳児教育の質の向上と小学校へのスムーズな接続を見据え、多可町独自の「5歳児教育共通カリキュラム」の作成に今年度から取りかかります。平成28年度と29年度の2カ年でまとめたいと計画しています。
 町内の3認定こども園と両キッズランドでは、それぞれ5歳児教育用のカリキュラムを持っていますが、より良い5歳児の育ちを考え、各園のカリキュラムを検証しながら多可町版の共通カリキュラムとして仕上げていくもの。教育・保育の質を高めることが目的で、子どもたちの育ちを第一に考え、小学校へのスムーズな接続を行うために作成するものです。
 多可町教育委員会では5月27日に第1回5歳児教育共通カリキュラム検討委員会を開催。兵庫教育大学の鈴木正敏准教授をアドバイザーに迎え、町内5園の主幹保育教諭や5歳児担任などにメンバーになっていただき、共通カリキュラム作成の意義などを確認し合いました。カリキュラムとは、5歳児の上半期までにはおおむねこのくらいのことができるようになりましょうとか、卒園するときまでにはこのくらいの程度のことまでできるようになりましょうという目標を定め、その目標達成に向けた指導方法を考えていくものです。
 一人ひとりの子ども理解に基づいて適切な支援を行うには、道標がなくてはなりません。国が示した指針(保育所保育指針、幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・保育要領)に基づいて指導をするのはもちろんですが、共通カリキュラムを作成することで、就学後の小学校までを見据えた一貫した教育・保育を行うことが可能になります。今後、各園の園長や小学校にもご協力いただきながらカリキュラムの作成に当たっていきたいと考えています。